中村玄太 Sonne 2018 Genta Nakamura

新品・ともに入手困難な、新進気鋭の若手製作家による作品です。
【中村玄太氏について】1986年生まれ。学生時代にクラシックギターに魅了され、毎夜遅くまでギターを弾く日々を過ごす。木工所に勤務し家具/建具の製造に従事する傍ら、井上刃物店・井上時夫主催「手考会」に通い、刃物の研ぎ、伝統的な道具の扱い方を学ぶ。手道具のみを用いた物作りを学ぶ中で、独学でギター製作を開始。初めて作製したギターを桜井正毅氏に見てもらったことがきっかけとなり、河野ギター製作所入社。クラシックギターの製法を学ぶ。独立後、埼玉県上尾市に工房を構え2017年よりオリジナルギターの製作を始める。
【本器について】"Sonne"（ゾネ＝太陽）というモデルです。中村氏ならではの緻密な掘り込み加工による特徴的なロゼッタ、立体的なヘッドデザイン、一枚一枚異なる花の絵が描かれたラベルなど、個性的なデザインがまず目を引きます。構造的な面においても、表面板のブレーシングは中村氏独自の工夫が凝らされた配置になっています。ジョイントはハウザー方式のVネックジョイントを採用。糸巻はGOTOH製の糸巻のベースプレートを艶消し加工し、ペグボタンを木材で製作して取り付け直しています。ネジもマイナスに交換する徹底ぶりです。その他にも、フレットエッジラウンド加工、ブリッジの埋木によるアクセントなど、中村氏のデザインセンスとアイデアが随所に垣間見られます。トップは軽く斑（ふ）の入った上質なスプルース。塗装はセラックで薄く丁寧に仕上げられており、内部塗装も含めて非常に上質な質感です。重量1460gと非常に軽量なのも特長です。昨年、中村氏本人によりフレットと弦高調整をしていただき、【スペック】製作年：2018年製表板：スプルース（松）単板横裏板：ローズウッド単板弦長：650mmフレット数：20フレットナット幅：51mm弦幅：上駒42mm／下駒56.5mm重量：1460g塗装：セラック
【【音色】試奏動画をご参照ください。「11月のある日」レゾナンス（ウルフ）はF～F#とかなり低めに設定されており、非常に木質感の強い音色です。系統としてはトーレス系に感じます。現代の作家でいうとケヴィン・アラムに近いように思いますが、それよりも日本的な陰影の深い、個性的で魅力のある音色です。スペイン物よりはバッハやダウランドなどに合うと感じます。身体に響く豊かな低音と柔らかい高音が心地よく、いつまでも弾いていられるような一本です。
【付属品】スーパーライトケース
【発送】ギター用のダンボール箱を使用して丁寧に梱包し、宅急便着払い（180サイズ予定）にて発送します。料金はこちらでお調べください。発送元は広島県です。
※24時間以内にご連絡、48時間以内に